2026年04月03日
個展「さかさなままのさかさ」
この度、山形のfamAAにて個展を開催いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
ーーーーー
famAAでは、永井天陽「さかさなままのさかさ」を、2026年4月11日[土]より開催いたします。彫刻家・永井天陽は、1991年埼玉県生まれ、現在は東京と埼玉を拠点に活動。日常に潜むささやかな違和感を手がかりに、私たちの感覚や認識のあり方を問い直す作品を制作しています。
代表作「metaraction」シリーズでは、透明なアクリルの外殻の内部に剥製や既製品など異なる性質を持つ素材を組み合わせ、像を構成。内と外、表層とかたち、可視と不可視といった境界は揺らぎ、ひとつの像のなかに複数の認識が立ち現れます。見慣れたモチーフは別の姿として現れ、日常的な対象はわずかに異なる角度から立ち上がります。永井の彫刻は、私たちが「見ているもの」をあらためて問い返す体験をもたらします。
今回の展示では、「metaraction」シリーズをはじめ、鳥をテーマにした「urnto」シリーズ、映像作品など、多角的に永井の作品を紹介します。期間中のイベントやお知らせについては、famAAのSNS等でご確認ください。
-
◉永井天陽「さかさなままのさかさ」
会期:2026年4月11日[土]〜5月31日[日]
開廊時間:12:00〜17:30 定休日:不定休
※作家在廊日:4/11, 12
会場:famAA(ファマ)
住所:山形県山形市本町1-5-19 やまがたクリエイティブシティセンターQ1 1階 1-H
アクセス:JR山形駅東口より徒歩12分
◉オープニングトークイベント
2026年4月11日[土]17:30〜19:00
永井天陽 × 深井聡一郎(famAA 共同オーナー/ディレクター)
-
彫刻家永井天陽は、日常に潜むものや出来事に対するささやかな疑いを出発点とし、人が無意識のうちに抱いている感覚や認識を問い直す作品を制作している。当然のものとして受け入れられているイメージや価値観にわずかなずれを生じさせることで、私たちが世界をどのように見ているのか、その前提そのものを浮かび上がらせようとする試みでもある。
代表作「metaraction」シリーズでは、アクリルで形作られた外殻の内部に、剥製や既製品など、モチーフに類似性を持ちながらも性質の異なる素材を重ね合わせて構成される。透明な外殻と内部に配置されたモチーフは、互いに主張し合いながら一体化し、内と外、表層とかたち、さらには外部へと広がる空間、可視と不可視といった複数の境界を揺るがす。鑑賞者の視線のなかで、輪郭や意味の関係は固定されることなく、複数の認識が同時に立ち現れる。こうした構造によって、見慣れたものは別の姿として現れ、日常的な対象は不思議な存在感を帯びていく。信楽焼のタヌキとテディベア、バービー人形とマリア像など、文化的背景や文脈の異なるモチーフを組み合わせることで、一つの像のなかに同一性と不和が併存する状態を生み出してきた。外側のアクリル部分は型取りから作家自身が制作し、その内部に別のイメージを封じ込めることで、形と表層の関係に微細なずれが生じる。このずれは、像の輪郭や意味を単一のものとして固定することを拒み、鑑賞者の認識に揺らぎをもたらす要因となっている。
近年は、モチーフの型にその写真を圧着する手法も取り入れられ、像の輪郭と表面のイメージの関係はさらに複雑に交差するようになっている。さらに、作品や工業製品の製造工程に用いられる技術や、大量生産される素材にも関心を広げている。個人的な直感から生まれるイメージに対して、異なる性質を持つ素材や技術を掛け合わせることで、「まだ誰も見たことのない像」をいかにして形づくることができるのか。その探求のなかで、永井の彫刻は、彫刻というメディアの枠組みそのものを拡張しながら、像の不確かさや多義性を静かに提示している。
永井の作品を前にするとき、鑑賞者は単に形を知覚するだけでなく、見えているものが何であるのかを改めて問うことになる。そこでは、内と外、現実とイメージ、物質と表象といった境界が揺らぎ、私たちが慣れ親しんだ日常の風景は、わずかに異なる角度から立ち現れる。それは、世界を一度「遠回り」して見つめ直すような経験であると言えるだろう。
深井聡一郎(famAA 共同オーナー/ディレクター)
ーーーーー
ギャラリーの開廊日につきましては下記の公式インスタグラムよりご確認いただけます。
famAA インスタグラム
どうぞよろしくお願いいたします。
ーーーーー
famAAでは、永井天陽「さかさなままのさかさ」を、2026年4月11日[土]より開催いたします。彫刻家・永井天陽は、1991年埼玉県生まれ、現在は東京と埼玉を拠点に活動。日常に潜むささやかな違和感を手がかりに、私たちの感覚や認識のあり方を問い直す作品を制作しています。
代表作「metaraction」シリーズでは、透明なアクリルの外殻の内部に剥製や既製品など異なる性質を持つ素材を組み合わせ、像を構成。内と外、表層とかたち、可視と不可視といった境界は揺らぎ、ひとつの像のなかに複数の認識が立ち現れます。見慣れたモチーフは別の姿として現れ、日常的な対象はわずかに異なる角度から立ち上がります。永井の彫刻は、私たちが「見ているもの」をあらためて問い返す体験をもたらします。
今回の展示では、「metaraction」シリーズをはじめ、鳥をテーマにした「urnto」シリーズ、映像作品など、多角的に永井の作品を紹介します。期間中のイベントやお知らせについては、famAAのSNS等でご確認ください。
-
◉永井天陽「さかさなままのさかさ」
会期:2026年4月11日[土]〜5月31日[日]
開廊時間:12:00〜17:30 定休日:不定休
※作家在廊日:4/11, 12
会場:famAA(ファマ)
住所:山形県山形市本町1-5-19 やまがたクリエイティブシティセンターQ1 1階 1-H
アクセス:JR山形駅東口より徒歩12分
◉オープニングトークイベント
2026年4月11日[土]17:30〜19:00
永井天陽 × 深井聡一郎(famAA 共同オーナー/ディレクター)
-
彫刻家永井天陽は、日常に潜むものや出来事に対するささやかな疑いを出発点とし、人が無意識のうちに抱いている感覚や認識を問い直す作品を制作している。当然のものとして受け入れられているイメージや価値観にわずかなずれを生じさせることで、私たちが世界をどのように見ているのか、その前提そのものを浮かび上がらせようとする試みでもある。
代表作「metaraction」シリーズでは、アクリルで形作られた外殻の内部に、剥製や既製品など、モチーフに類似性を持ちながらも性質の異なる素材を重ね合わせて構成される。透明な外殻と内部に配置されたモチーフは、互いに主張し合いながら一体化し、内と外、表層とかたち、さらには外部へと広がる空間、可視と不可視といった複数の境界を揺るがす。鑑賞者の視線のなかで、輪郭や意味の関係は固定されることなく、複数の認識が同時に立ち現れる。こうした構造によって、見慣れたものは別の姿として現れ、日常的な対象は不思議な存在感を帯びていく。信楽焼のタヌキとテディベア、バービー人形とマリア像など、文化的背景や文脈の異なるモチーフを組み合わせることで、一つの像のなかに同一性と不和が併存する状態を生み出してきた。外側のアクリル部分は型取りから作家自身が制作し、その内部に別のイメージを封じ込めることで、形と表層の関係に微細なずれが生じる。このずれは、像の輪郭や意味を単一のものとして固定することを拒み、鑑賞者の認識に揺らぎをもたらす要因となっている。
近年は、モチーフの型にその写真を圧着する手法も取り入れられ、像の輪郭と表面のイメージの関係はさらに複雑に交差するようになっている。さらに、作品や工業製品の製造工程に用いられる技術や、大量生産される素材にも関心を広げている。個人的な直感から生まれるイメージに対して、異なる性質を持つ素材や技術を掛け合わせることで、「まだ誰も見たことのない像」をいかにして形づくることができるのか。その探求のなかで、永井の彫刻は、彫刻というメディアの枠組みそのものを拡張しながら、像の不確かさや多義性を静かに提示している。
永井の作品を前にするとき、鑑賞者は単に形を知覚するだけでなく、見えているものが何であるのかを改めて問うことになる。そこでは、内と外、現実とイメージ、物質と表象といった境界が揺らぎ、私たちが慣れ親しんだ日常の風景は、わずかに異なる角度から立ち現れる。それは、世界を一度「遠回り」して見つめ直すような経験であると言えるだろう。
深井聡一郎(famAA 共同オーナー/ディレクター)
ーーーーー
ギャラリーの開廊日につきましては下記の公式インスタグラムよりご確認いただけます。
